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2014-03-03

本読みの小旅行 00008.ことばの力

00008

詩人・川崎洋が考える「ことば」とは何か。
ふだん何気なく口にしていることばと、その働きについて、掘り下げていく。

あいさつのことば
おどろいたとき
悪口の息づかい
ユーモアのアンテナ
うれしいときと悲しいとき
愛のことば
電話でしゃべるとき
方言による表現
自分の考えを伝えるとき

これは、この本のもくじで、もくじの段階ですでに面白い。
それぞれの項目は期待を裏切らず、新しい驚きがたくさん用意されている。
詩や、言い回しなどの例えも素晴らしく、ぴゅーっとことばの世界に誘われる。

例えば、
「くちばしが長い」という表現。
他所から頂いた珍しいお菓子をいざ食べよう!というときに、たまたまお客がやって来る。状況からして、そのお客に出さないわけにも行かないし、やってきたお客の方も何となく恐縮してバツが悪い。そんな時…
「くちばしが長くてすみません…」と客が言う。
こんなにもユーモラスな表現があったら、その場がどれほど和むことか!

また他にも、明治・大正の小説から悪口を書きぬいた『悪態採録控』というのがあり、非常に秀逸。
(これはすべて個人的にマスターしたい)
因業な寒鴉め…とか、しちりけっぱいだ、退け…とか、ハイカラ野郎のペテン師のイカサマ師の猫被りの香具師のモモンガ―の岡っ引きのわんわん鳴けば犬も同然な奴…とか。
溝ッ蚊女郎(どぶっかじょろう)、芥溜野郎(ごみだめやろう)とかも、言われたら一瞬二の句が継げない威力がある。

あいさつに始まり、最後の?の章まで、ハっとさせられることばかり。
1~2時間もあれば読めてしまうジュニア新書。この本を読む前と読んだ後では、どれほどの違いが生じるだろう。

さあ、どうぞ。豊かなことばの世界へ!

「ことばの力」(川崎洋 著、岩波書店 刊)
<新世紀哲学>

00007.森は生きている-十二月-
00006.ある家族の会話
00005.馬車よ、ゆっくり走れ
00004.ロシアは今日も荒れ模様
00003.ビバーク
00002.PAPERSKY No.39
00001.ニューせんだいノート

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