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2014-07-01

本読みの小旅行 00025.ぼくはこうやって詩を書いてきた

詩人・谷川俊太郎と、編集者・山田馨。仕事を越えて、友達も越えて、親友と呼べる間柄。
その二人が、飲み屋で酒を、肴を、お喋りを楽んで、この本が出来上がった。
『ぼくはこうやって詩を書いてきた  谷川俊太郎、詩と人生を語る』

00025

たまに知っている名前や出来事が出てくると、よいしょと身を乗り出すようにして読んでしまう。

『女に』を上梓したころの、谷川俊太郎と佐野洋子のエピソード。
詩の朗読会で『女に』を声に出して読んでいると、聴衆に混じっていた佐野洋子が出て行ってしまった。

どんな詩が読まれていたかというと、

あなたがまだこの世にいなかったころ
私もまだこの世にいなかったけれど
私たちはいっしょに嗅いだ
曇り空を稲妻が走ったときの空気の匂いを
そして知ったのだ
いつか突然私たちの出会う日がくると
この世の何の変哲もない街角で
「未生」

これは読んでる詩人もこっぱずかしいし、聞いていた恋人の佐野洋子もこっぱずかしかったろう。
山田馨が「読者が黙読しててもこっぱずかしい」と書いているが、たしかに。

「川」もいいけれど、「電話」がまたヒリヒリとしていい。

あなたが黙りこんでしまうと時が凝固する
あなたの息の音にまじって
遠くで他人の笑い声が聞こえる
電話線を命綱に私は漂っている
もしあなたが切ったら……
もうどこにも戻れない
「電話」

本の帯に書かれた「日本でもっとも有名で、もっとも知られていない詩人のすべて。」は、言い過ぎではないかもしれない。
作家の横顔を知るのにいい1冊。

「ぼくはこうやって詩を書いてきた」(谷川俊太郎、山田馨)
<作家の横顔>

00024.不滅の弔辞
00023.ニコニコ通信

00022.頭の打ちどころが悪かった熊の話
00021.啄木のうた
00020.葉っぱ

00019.天体議会(プラネット・ブルー)

00018.博物誌

00017.作家の猫

00016.花の詩集

00015.アラスカ 永遠なる生命(いのち)

00014.旅をする木
00013.雪の絵本

00012.なぜ私はこの仕事を選んだのか

00011.わの会の眼
00010.歴博万華鏡

00009.魂のいちばんおいしいところ
00008.ことばの力
00007.森は生きている-十二月-
00006.ある家族の会話
00005.馬車よ、ゆっくり走れ
00004.ロシアは今日も荒れ模様
00003.ビバーク
00002.PAPERSKY No.39
00001.ニューせんだいノート

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