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2017-06-14

いろいろあるからおもしろい

きっと毎日食べるもので人の体も、心も形成されているんだろう。いろんな色の光をキラキラ反射して、まんまる優しくて。そんな石田さんに石田観光農園を案内していただいたので、皆様にもご紹介いたします。

北軽井沢のハイロン湖を過ぎたあたり、広大な農地が続く一角。ここで自らが収穫できる観光農園をやってらっしゃるのが石田観光農園さんです。ルオムの森でもジュースやジャムで長くお付き合いをさせていただいています。DSC_0005元々は石田さんのお父さんの代の昭和23年から果樹栽培を始めて、約40年前にリンゴの木のオーナーになれる「レンタルリンゴ」を始めたことから、観光農園や民宿に展開をしていったそうです。今や夏になると、沢山の人がここを訪れます。

 

6月に入っても薪ストーブをつけたくなるほど肌寒い日。果樹園では花が咲き終わり、ぽつぽつと小さな実を付け出している頃でした。リンゴにスモモにブルーベリー、カシス、グースベリー、桃、ネクタリン、アンズ、プルーン、ナシ、スイカ、メロン・・・野菜もあります。トマト、ナス、ニンジン、ピーマン、トウモロコシ、ズッキーニ、枝豆、小豆、ルバーブ・・・何やら海外で健康食品と噂されるシーベリーなんてものまで!更にリンゴの品種だけでも、津軽、フジ、陸奥、北斗、世界一・・・14~15種類はあるそうです。名称未設定 1

一体、何種類あるのでしょう?なんでこんなに種類が沢山あるのかと尋ねたら、

 

「おもしろいでしょ?」DSC_001

クシュクシュの笑顔で、無邪気な子供みたいにカラカラと仰いました。そう言えば、果樹園を案内してくれる石田さんの口は止まりません。栽培方法や作物の特長、今の状態、調理方法まで次々に愛情にじむ言葉が溢れ出します。

 

「ハウスにつく鳥の糞が紫色なんだよ!アハハハハ」

「早く側芽を摘んであげないとかわいそうだねえ」

「今年は実の成りは少ないけど、こういう年は美味いんだよ」

 

気候が厳しい北軽井沢では、平地と同じ苗がそのまま育つとは限りません。長年かけてこの地に合ったものを選び抜き、それを種から育ててこの地に合うように刷り込み、これだけの多品種に増やしてきました。DSC_0010

農家の悩みのタネはお天道様。収穫直前の台風ともなると、胃が痛くなるそうです。台風で実を落とされれば、一年の頑張りが水の泡です。暑すぎる年、寒すぎる年。作物によっても良い年、悪い年、色んな年月があり一言では言い尽くせないでしょう。また、果樹栽培は冬でも枝の剪定という作業に追われます。一年中、自然に作物に振り回されながら必死で食らい付いて行っている様。それでも昼夜の寒暖差が激しいこの地では、作物の美味しさが凝縮されます。結実し収穫する時が、やはり一番の喜びと言います。DSC_0075 2)

 

自分の目でどういう環境で育っているのか、どういう形をして実を成らすのか、そしてどんな人が作っているのかを感じられる場所。食べるものの「有り難さ」、いかに恵まれていていかに貴重なことなのかと言う事に立ち返ることが出来ました。

石田農園さんのジャムやジュースのほとんどは素材と優しい甘みの洗双糖だけで作られています。素材そのまんまの素朴な味わいがじんわり沁みます。この味はきっと、「この素材はこんな子なんだよ。そのままを愛してあげてね。」と言う石田さんからのメッセージが込められているのかもしれません。

 

石田観光農園

〒377-1412 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1353-318

HP:http://i-kanko-nouen.com/